上腕骨近位部骨折 リハビリ
2009 年 11 月 7 日 土曜日リハビリ
上腕骨近位部骨折
★上腕骨近位部骨折とは
上腕骨近位部骨折とは、骨粗鬆症を基盤に発生し、受傷機転は平地での転倒、ドアにぶつかるなどの軽微な外力が多いです。大腿骨頸部骨折とならび高齢者では非常に多い骨折です。約80%は転位がない骨折ですので保存的治療法が行われます。転位が大きい骨折は整復を要します。この骨折は肩関節の機能を障害するので、これらの機能回復が治療の目的でもあります。保存療法としては三角巾や即製スリングで固定し、手指の腫脹を予防・除去するため手指の自動運動を励行させます。
★症状
骨折の症状としては、骨折部位の激しい自発痛、局所圧痛、骨折部位の腫脹および皮下出血、変形、異常可動域、ゴリゴリというような軋轢音、関節をスムーズに動かすことができなくなるなどの機能障害があります。
★リハビリ
上腕骨近位部骨折に対するリハビリテーションでは、筋萎縮や関節拘縮を予防するための可動域訓練やマッサージ・鍼灸、ADL(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)上、手を口までもっていく、髪の手入れができることを目標とした訓練を行います。
早期からのリハビリテーションの介入が回復を促進することが科学的に証明されています。